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【実例付き】カフェの開業資金はいくら?抑えるポイントや流れも解説

カフェっていくらあれば開けるの?

開業資金を抑える方法が知りたい!

こういった疑問や要望にお答えしていきます。

将来カフェを開業してみたいけど、開業資金がいくらかかるのか、不安な方も多いと思います。

本記事では、開業資金の目安から使える補助金や融資、実際に開業した人へインタビューした内容を交えて、具体的な内訳も解説。

開業資金が無くても出来ることも紹介します。

この記事の結論
  • カフェの開業資金は、約600万円〜1500万円程度
  • 自宅やキッチンカーなら100万円程度で出来る場合もある
  • 開業資金の大部分は、物件取得費・内装設備費・人件費の3つ
  • 開業資金を抑えるポイントは8つある
  • 資金調達の方法は、自己資金・補助金や助成金・クラウドファンディング・融資の4つ
  • お金をかけずにコーヒー豆やドリンクを販売したいなら副業でネットショップや週末のみ開業がおすすめ
本記事を監修する専門家
コーヒー豆研究所 げんた
げんた

日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。

続きはこちら

コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。

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それでは早速見ていきましょう!

タップできる目次

カフェの開業資金はいくらかかる?

結論、カフェの開業資金の目安は、約600万円〜1500万円程度です。

カフェの開業資金は、業態や立地により金額が大きく変わります。

一覧にすると、下記のようになります。

業態ドリンクメイン:500~1500万円フードメイン:1500~3000万円
席数10席以下:700万円27席以上:1300万円
立地都市:850~1600万円田舎:500~1000万円
店舗自宅:300~1000万円独立店舗:500~1800万円
個人経営とフランチャイズ個人経営:全ての資金を用意するフランチャイズ:本部からの援助がある場合がある
※あくまで目安です

順番に見ていきましょう。

業態による比較

喫茶店やコーヒースタンドなどのドリンクがメインのカフェは500~1500万円程度、フードメニューが多いカフェは1500~3000万円程度が目安になります。

一般的に、フードメニューが多くなると厨房や客席のスペースが広くなるため、家賃が高くなります。

また、厨房設備や材料費のコスト、人件費も高くなるため、全体的に開業資金は高額になる傾向があります。

席数による比較

10席以下の小さなお店では700万円程度、より規模の大きなお店では1300万円程度が目安になります。

席数が増えれば、家賃が高くなるだけでなく、エアコンなどのスペックも高くする必要があります。

また少人数で運営することが難しいため、人件費もかかります。

立地による比較

都市なら800~1600万円程度、田舎なら500~1000万円程度が目安になります。

理由は、田舎のほうが家賃や人件費が安い傾向にあるためです。

ただし、駅からの距離などで田舎でも家賃が高い場合があります。

気候により暖房器具なども必要になるため、一概に田舎なら安いとは言えません。

個人経営とフランチャイズの比較

個人経営、フランチャイズの開業資金は、一概にどちらが高くなるとは言えません。

フランチャイズの場合、本部が資金のサポートをしてくれるため安くなるケースがある一方、加盟金など独自の費用が発生します。

また、月々のロイヤリティの支払いなど、開業後も費用がかかります。

一方で、本部のサポートを受けられたり、既に知名度があるため経営を黒字化しやすいメリットもあります。

昔と比べ開業資金は減少傾向にある

開業にかかるお金は決して少なくありませんが、開業資金は昔より下がっているというデータがあります。

日本政策金融公庫の新規開業実態調査」によれば、2022年度の開業資金の平均値と中央値は以下の通りです。

2022年度の開業資金
  • 平均値:1077万円
  • 中央値:550万円

「平均値」は極端に高いケースがあると上がってしまうため、「中央値」のほうがより実態に近い数字と言われています。

同じ調査で、20年前の2002年度の結果は以下の通りです。

2002年度の開業資金
  • 平均値:1538万円
  • 中央値:900万円

このデータは、飲食店以外も含めた全職種のため、カフェに限って見た場合、開業資金は高くなると思われます。

とはいえ、少ない開業資金でお店を作れる選択肢は増えているといえそうです。

カフェの開業資金の内訳

カフェの開業資金の大部分は、物件取得費・内装設備費・人件費の3つです。

自分一人で運営する場合、人件費は自分だけなので、不動産に関わる費用がメインになります。

具体的な内訳は下記の通りです。

例として、都市で・ドリンクメインの小さなカフェを・一人で開業することを想定しています。

物件取得費150~300万円
内装設備費150~300万円
備品20~100万円
材料費20万円
資格や届出の費用数万円
広告宣伝費0~30万円
運転資金100~200万円
500~1000万円程度
※あくまで目安です

グラフにすると、次のようなイメージです。

開業資金の内訳
開業資金の内訳

詳しく解説します。

物件取得費

物件を借りる際に必要になる金額は、一般的に家賃の12カ月分と言われています。

家賃が15万円の場合、180万円です。

内訳は次の通りです。

物件取得費の内訳
  • 保証金:家賃の10カ月分
  • 家賃:1カ月分
  • 仲介手数料:1カ月分

住居とは違い、資金や礼金ではなく、始めに保証金を払います。

店舗の場合、経営が上手くいかないなどの理由で撤退してしまうと、内装を元に戻す工事が必要になります。

貸主からするとリスクが高いため、あらかじめお金を預かっておくわけです。

当然、家賃が高い物件ほど初期費用も高くなります。

内装設備費

カフェの場合、最もお金がかかるのが、内装や設備工事の費用です。

また、業態により一番金額に差が出る部分でもあります。

100万円程度で済む場合もあれば、お金をかけようと思えばいくらでもかけられてしまいます。

以下に、スケルトン(内装がない状態)から工事した場合、目安となる内訳を紹介します。

ご自身の予算に合わせて、どこまでこだわるか考えてみましょう。

内装設備費の内訳
  • 入口:100万円
  • 壁・床・天井:100万円
  • 水回り・電気工事:80万円
  • エアコン:20万円
  • テーブル・イス・棚:30万円
  • 計330万円

※あくまで目安です。

自身でDIYすれば、さらに安くなる可能性もあります。

また、後ほど紹介する「居抜き物件」を使えば、大幅にコストを下げられます。

備品

物件本体と比べれば、個々の金額は高くありません。

しかし、自家焙煎店の場合は焙煎機、エスプレッソを提供する場合はエスプレッソマシンなど、コーヒー店ならではの費用もあります。

備品の内訳
  • 冷蔵庫:30万円
  • 製氷機:30万円
  • 給湯器:1万円
  • 流し・シンク:10万円
  • コーヒードリップマシン:30万円
  • ゴールドドリンクディスペンサー:20万円
  • グラインダー:10万円
  • 焙煎機:100万円
  • エスプレッソマシン:80万円
  • レジ:3万円
  • パソコン・掃除機・照明器具など:数万円
  • 計:320万

※あくまで目安です。

業務用の焙煎機やエスプレッソマシンが特に高価なのが分かります。

中古品を利用するなどして費用を抑えましょう。

材料費

材料費は、メニューの数や仕入れ先により、金額が大きく変わります。

例えば、ブラジル産コーヒーの生豆を1kg仕入れると、約1,600円です。

※2024年4月時点

コーヒー主体のメニューであれば比較的安くなりますが、スペシャリティコーヒーや品評会で入賞した豆は1kgあたり8000円以上になることもあります。

また、ギフトBOXや手提げ袋などの包装を用意する場合は、プラスで数万円程度かかります。

資格や届出の費用

カフェを開業する上で、必要になる資格と費用は以下の通りです。

資格・届出の内訳
  • 食品衛生責任者:10000円
  • 飲食店営業許可:18000円
  • 菓子製造業許可(メニュー内容による):17000円
  • 防火管理者(物件によっては不要):7500円
  • 開業届:無料
  • 青色申告承認申請書:無料

計52,500円

地域により多少異なりますが、費用はそれほどかからないでしょう。

広告宣伝費

広告宣伝費は、SNSやピンタレストを使えば費用はかかりません。

Webサイトの制作やSNS運用を外注した場合、30万円ほどの費用がかかります。

まずはSNSで宣伝し、開業して利益が上がるようになればWebサイトを作るという順番で良いのではないでしょうか。

宣伝してもすぐに集客は見込めないため、開業前から地道にSNSで発信すると良いでしょう。

運転資金

運転資金とは、開業してしばらくの間、赤字になってしまっても営業を続けるために確保しておくお金です。

言い換えれば、事業のための貯金です。

一般的には、営業にかかるお金の半年分は用意した方が良いとされていますが、1年分くらいはあると安心です。

家賃、光熱費にもよりますが、200万円程度はあった方が良いでしょう。

カフェの開業資金を抑える8つのポイント

カフェを開業するには、やはりお金がかかると思われたかも知れません。

しかし、ポイントを押さえれば、開業費用を大きく下げることは可能です。

ここからは、開業費用を下げる8つの方法について見ていきましょう。

数百万円の違いが出る場合もあります。

開業費用を下げる方法は以下の通りです。

開業資金を抑えるポイント
  1. 自宅を改装する
  2. 居抜き物件や残置物件を利用する
  3. キッチンカーで移動販売にする
  4. 内装はDIYする
  5. 備品は中古から探す
  6. 一人で運営できる形にする
  7. 始めはメニュー数を絞る
  8. 宣伝はSNSを使う

順番に解説します。

1. 自宅を改装する

開業費用を抑える上でまず考えることは、自宅を使うことです。

自宅で開業すれば、追加の家賃がかからないため、営業するコストも抑えられます。

自宅を店舗にするメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
家賃がかからない
通勤の時間がない
多くの人に自宅の場所を知られる
立地により集客が難しい
賃貸ではできない場合が多い

集客が見込める場所に自宅があり、広いスペースがある方に向いています。

一方、自宅の場所を知られたくない方や、家に他人が入ることに抵抗を感じる方は向かないかもしれません。

2. 居抜き物件や残置物件を利用する

自宅が難しい方は、居抜き物件や残置物件を探しましょう。

もともと店舗だった物件で、設備や備品が残されている状態になります。

そのため、新たに用意する設備が少なくて済み、費用が抑えられます。

居抜き物件と残置物件のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
居抜き物件:新しく設備が整っている場合が多い
残置物件:造作譲渡料が発生しない場合が多い
居抜き物件:造作譲渡料が高くなることがある
残置物件:空家の期間が長いため設備が劣化している可能性がある

居抜き物件と残置物件の違いは、今、テナントが営業しているかどうかです。

テナントが営業していて、もうすぐ閉店する予定なら「居抜き物件」、すでに退去して空家期間が長ければ「残置物件」と呼ばれることが多いようです。

立地などの条件が良い居抜き物件ほど、「造作譲渡料」と呼ばれる追加の費用も高くなるため、必ずしも安いとは限りません。

費用・集客・設備の状態などを見て、バランスよく判断しましょう。

3. キッチンカーで移動販売にする

店舗の形にこだわらない方や、場所にとらわれないカフェを目指す方は、移動販売がおすすめです。

店舗と移動販売では、開業費用は大きく変わります。

店舗と移動販売の開業資金
  • 店舗:600~1800万円
  • 移動販売:250~300万円

※あくまで目安です。

車の改造や、置いておく駐車場の費用はかかりますが、大幅に開業費用を下げられます。

移動販売で開業するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
開業資金を抑えられる
集客のできる場所に移動できる
出店場所を探し続けなければならない
常連客が増えづらい

少ないコストで始められる一方、出店場所や客層が変わるため安定しづらいデメリットもあります。

4. 内装はDIYする

自分で作れるものは、全てDIYしましょう。

開業資金で最も大きいのは、内装設備費です。

この部分を抑えられると、費用はかなり下がります。

水回りや電気、専門的な工事は難しいですが、クロスの貼り替えや換気扇の取り付けなどは自分でできるかもしれません。

5. 備品は中古から探す

新品と中古では、価格が数倍違うこともあります。

特に理由がない限り、まずは中古で揃えましょう。

ただし、焙煎機など根幹に関わる備品は、中古だと壊れても保証がない場合があるので、慎重に選んだほうが良いでしょう。

6. 一人で運営できる形にする

不動産の次に大きな開業資金は、人件費です。

メニュー数や席数が増えると、少人数で運営することは難しくなります。

可能な限り、1人か2人で運営できる小さな形で始めるのが安全です。

7. 始めはメニュー数を絞る

メニュー数が増えると、材料費と人件費が上がります。

特に保存のできないフードメニューを増やすと、開業時の仕入れだけでなく、開業したあともロスが発生してしまいます。

たくさんメニューを作りたい気持ちもあると思いますが、まずはドリンクとコーヒー豆の販売のみに特化するほうが安全です。

開業して売上が伸びてきたら、お客様の要望に合わせてメニューを増やすのがおすすめです。

8. 宣伝はSNSを使う

現代では、お金をかけなくても宣伝できる環境が整っています。

TwitterやInstagramなどのSNSや、ピンタレストのような画像プラットフォームが代表的です。

できる方は、ブログやYouTubeにも挑戦してみると良いでしょう。

【優先度順】カフェの開業資金はどのように集める?

カフェの開業資金を調達する方法を、優先度が高い順に並べると以下のようになります。

開業資金を集める方法
  1. 自己資金
  2. 補助金や助成金
  3. クラウドファンディング
  4. 融資

順番に解説します。

1. 自己資金

可能な限り、自己資金で賄える方法を考えましょう。

補助金や融資を受ける場合でも、自己資金が少ないと審査に通らない可能性があります。

長く時間をかけて貯めるほど、信用が上がり、融資の審査にも通りやすい傾向があります。

今は自己資金が無いという方も、本記事の最後に紹介する方法を実践しながら、焦らず貯めていきましょう。

2. 補助金や助成金

開業の際に補助金や助成金を利用できる場合があります。

国や自治体が事業者を支援する目的のため、返済の必要がありません。

ただし、一定の審査に通らなければならないため、必ず支給されるとは限りません。

補助金と助成金の違いは以下の通りです。

補助金と助成金の違い
  • 補助金:申込数の上限が決まっているため競争率が高い
  • 助成金:申込数の上限がなく、基準を満たせば支給される

主な補助金や助成金を一覧にすると以下の通りです。

それぞれ細かな条件が違いますので、自身が当てはまるか分からない場合は相談してみましょう。

3. クラウドファンディング

クラウドファンディングとは、インターネット上で、多くの人から少額ずつ資金を集める仕組みのことです。

「募金」とは違い、支援額に応じたリターンを用意する必要があります。

例えば、カフェを開業する資金を出してくれた人には、開業した後に使える無料チケットをプレゼントするなどです。

開業資金を集めるだけでなく、未来のお客様を作れるため、一石二鳥の方法といえます。

主なクラウドファンディングのサイトは下記の通りです。

主なクラウドファンディングのサイト

一般的に、支援額の10〜20%が手数料として差し引かれます。

4. 融資

開業資金を借りる場合、主な融資先は次の3つです。

主な融資先
  • 銀行
  • 信用金庫
  • 日本政策金融公庫

融資を受けるには、最低でも開業資金の1/10程度の自己資金と、綿密な事業計画書が必要です。

融資は「借金」で、返済の義務があるので、充分に計画を立てましょう。

【実例】自宅でカフェを始める場合の開業資金と流れを紹介

ここでは、筆者の知人が自宅でカフェを開業したときの例をもとに、実際の流れと開業資金の内訳を紹介します。

このケースでは、カフェを開業することを前提に自宅を住み替えています。

具体的な流れと金額を詳しく解説します。

開業までの流れ

開業までの流れを時系列で表にしたものがこちらです。

3年前〜物件を探し始める
半年前〜内装業者の選定、相見積もり
2ヶ月前〜工事開始、メニュー開発、備品の購入
数週間前〜飲食店営業許可の申請

順番に解説します。

STEP
【3年前〜】物件を探し始める

やりたいカフェのイメージに合わせて物件を見てまわります。

知人の選んだ物件は、1Fがオフィスで2Fと3Fが住居になっているタイプです。

カフェとは業態が違いますが、広いスペースでシンクやトイレも付いており、店舗として使いやすいという点で居抜き物件といえるでしょう。

STEP
【半年前〜】内装業者の選定、相見積もり

複数の内装業者を比較して相見積もりをとります。

壁・床・天井・厨房設備など、全ての工事を一括でできる業者に依頼したとのことです。

この際、飲食店に慣れている業者に依頼すると、後の飲食店営業許可の申請も通りやすくなります。

STEP
【2ヶ月前〜】工事開始、メニュー開発、備品の購入

内装工事、メニュー開発、備品の購入など、本格的な開店準備に入ります。

コーヒーに特化したカフェのため、フードメニューはワッフルとチーズケーキのみで、最小限のメニュー数でした。

その代わり、コーヒーの生豆や焙煎機は厳選したとのことです。

STEP
【数週間前〜】飲食店営業許可の申請

保健所の検査を受け、飲食店営業許可を申請します。

知人はすでに食品衛生責任者の資格を持っていたため、申請はスムーズに通りました。

食品衛生責任者の講座は、先まで予約で埋まってしまっている場合があるため、早めに取得しておくと良いでしょう。

開業資金

開業にかかった費用の内訳は以下の通りです。

全てを自己資金で賄っています。

自宅を使うと、金額がかなり下がることがわかります。

物件取得費0円(自宅兼店舗のため追加費用なし)
内装設備費110万円(キッチンカウンターがメイン)
備品25万円(焙煎機・コーヒーミルがメイン)
材料費数万円(メニュー数が少ないため)
人件費0円(一人で運営したため)
資格や届出の費用18000円(飲食店営業許可)
広告宣伝費0円(ブログや口コミでの集客がメイン)
運転資金80万円(運営にかかる金額が低いため少額)
230万円程度

順番に解説します。

物件取得費

自宅として住む物件のため、開業費用としての追加はありません。

増築や改修工事をする場合は、この時点で費用が発生することもあるでしょう。

内装設備費

内装設備費の内訳
  • カウンター、水回り:70万円
  • 壁紙:10万円
  • 床:10万円
  • 照明工事:20万円

計110万円

オフィスだった物件のため、シンクやトイレ、電気配線など、基本的な設備は整っていました。

入口を改装していないため、費用が大幅に抑えられています。

最も高額なのはキッチンカウンターの設置費用です。

飲食店の居抜き物件であれば不要かもしれません。

備品

備品の内訳
  • 焙煎機:8万円
  • ミル:4万円
  • IH調理器:1万円
  • 食器:1万円
  • ケトル:3000円
  • レンジ・トースター:8000円
  • 冷蔵庫:4万円
  • 棚、イス、テーブル:6万円
  • 包装:5000円

計 約25万円

メニュー数が少ないため、備品にかかる費用も少額です。

冷蔵庫は家庭用のものを使用したため、安く抑えられています。

製氷機も席数が少ないため、冷凍庫の氷で充分でした。

ただし、コーヒーにはこだわったため、焙煎機とコーヒーミルは家庭用ですが高額です。

材料費

材料費の内訳
  • コーヒーの生豆:1万円
  • ハーブ:1万円
  • 紅茶:8000円
  • その他材料費:数万円

計 約6万円

材料は無くなるたびに買い足したため、開業費用としては多くありません。

ドリンクの材料は保存がきくものが多いので、集客が見込める場合は大量に仕入れたほうが割安になります。

人件費

一人で運営するつもりで始めたため、人件費はかかっていません。

もし人を雇う場合は、開業前から求人を出しておく必要があります。

広告宣伝費

最も集客効果の高かった宣伝はブログです。

無料のブログサービスを利用したため、費用はかかっていません。

自分でドメインを取得してブログを開設すると、数千円の費用がかかります。

届出費用

飲食店営業許可の届出のみで、18000円です。

ワッフルやチーズケーキの店内飲食は菓子製造業許可は不要です。

メニューや設備・テイクアウトの有無により必要な許可が異なるため、事前に保健所で確認しておきましょう。

運転資金

家賃がなく、材料費も少ないため80万円ほど準備したとのことです。

家賃が発生する場合は、特に余裕をもって準備しましょう。

【難易度別】カフェの開業資金が無くても今すぐ出来ること3選

自己資金が無いという方も、今すぐできることはあります。

コーヒー豆を販売したり、ドリンクを提供する方法は、店舗を持つだけではありません。

今すぐできることを難易度が低い順に並べると以下の通りです。

できること難易度
勉強したことをSNSで発信する★☆☆
ネットショップを始める★★☆
休日だけ副業で開業する★★★

詳しく解説します。

勉強したことをSNSで発信する

カフェを開業するために勉強しているなら、学んだ内容を発信してみてはいかがでしょうか。

発信することで得られるメリットは2つあります。

発信するメリット
  • 知識が定着する
  • フォロワーの一部が未来のお客様になる

カフェを開業した人の多くは、開業する以前から、学んだことや開業準備の様子をSNSなどで発信しています。

未来のお客様を作ることで、開業後に赤字になるリスクも減らすことができます。

発信の例
  • コーヒーの抽出のコツをSNSで発信する
  • おすすめのコーヒーショップをブログで紹介してみる

あなたの好きなことを紹介するだけでも、思わぬ発見があるかもしれません。

ネットショップを始める

コーヒー豆をネットショップで販売する場合、お金はあまり必要ありません。

パソコンや仕入れで数万円の資金と、コーヒー製造業の届出、開業届を提出するのみです。

資格は、「食品衛生責任者」のみ必要ですが、1日で取得できます。

保健所の検査もないため、煙などの対処さえすれば、自宅で焙煎もできます。

焙煎機のみ高価ですが、家庭用なら10万円ほどで入手できます。

コーヒー豆を販売できるネットショップと手数料は以下の通りです。

サイト名手数料
BASE6.6%+40円
STORES5%
minne10.56%
creema15.4%
メルカリshops10%
※手数料は変更となる場合があります

それぞれサービス内容や客層に違いがあるため、あなたに合ったものを選びましょう。

休日だけ副業で開業する

現在の仕事を続けたまま、休日だけ開業する方法もあります。

収入が減らないため、リスクを抑えつつカフェの仕事ができます。

休日のみの営業では売上が少ないため、開業資金を大きくかけることは出来ません。

そこで、以下の2つの方法があります。

副業でカフェを開業する方法
  1. 日替わり店主の店を利用する
  2. 既存の店を間借りする

順番に解説します。

日替わり店主の店を利用する

「日替わり店主」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

同じ店に日替わりで違う店主が立ち、様々なコンセプトでカフェを営業するスタイルです。

東京、中野にある「ウナカメラリーベラ」や、大阪、天神橋の「週間マガリ」などが知られています。

日替わり店主になるメリットとデメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
開業資金が少ない
保健所などの届出をしなくて良い
他の店主と情報交換できる
内装を大きく変えられない
営業日が限られる

既に飲食店として営業している空間を使うため、資金や届出が不要です。

一方で、内装でオリジナリティを出せなかったり、他の日替わり店主との都合で好きな日に営業できないデメリットがあります。

副業としてお試しで店舗運営してみたい方におすすめです。

既存の店を間借りする

既に営業している飲食店の閉店後などを使わせてもらい、短時間だけ営業する方法です。

「日替わり店主の店」と同じく、既に飲食店として営業しているため、新たな許可などが必要ありません。

また、将来自分の店を持ちたい場合は、イメージに近いカフェを間借りさせてもらうことで、実践的なノウハウを学べます。

既存の店を間借りするメリットとデメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
開業資金が少ない
保健所などの届出をしなくて良い
ノウハウを学びやすい
内装を大きく変えられない
営業日が限られる
既存店のオーナーとトラブルになるリスクがある

間貸しすることを前提としていない店の場合、トラブルを避けるため、オーナーとよく話し合う必要があります。

貸す側としても、新たな客層が増えるなどのメリットがあるため、交渉してみる価値はあります。

吉野家ホールディングスが運営する「シェアレストラン」など、間借りしたい人と飲食店をつなぐマッチングサービスもあります。

SNSでも貸したいと考える飲食店が発信していますので、探してみると良いでしょう。

カフェの開業資金の目安を知って現実的なプランを立てよう!

いかがでしたか。

カフェの開業資金と、費用を抑える方法、今からできることについて紹介しました。

本記事の要点をまとめると次のとおりです。

この記事の要点
  • カフェの開業資金は、約600万円〜1500万円程度
  • 自宅やキッチンカーなら100万円程度で出来る場合もある
  • 開業資金の大部分は、物件取得費・内装設備費・人件費の3つ
  • 開業資金を抑えるポイントは8つある
  • 資金調達の方法は、自己資金・補助金や助成金・クラウドファンディング・融資の4つ
  • お金をかけずにコーヒー豆やドリンクを販売したいなら副業でネットショップや週末のみ開業がおすすめ

カフェの開業は大きな決断ですが、今は小さく試せる環境も揃っています。

あなたらしいカフェを開業する際に、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください!

【実例付き】カフェの開業資金はいくら?抑えるポイントや流れも解説

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この記事を書いた人

果香(かか)のアバター 果香(かか) 自家焙煎豆の販売店勤務(6年)/JCQAコーヒーインストラクター1級

自家焙煎豆の販売店で勤務しています。コーヒーの奥深さに魅了され、プライベートでも家庭用の焙煎機を使って自家焙煎を楽しんでいます。

2022年にコーヒー インストラクター1級を取得しました。ますます多様化するコーヒーの世界を、皆様にお伝えできるよう頑張っていきます。

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